(社)情報教育研究所 応援メッセージ
JKKの活動に共感を覚えたのは、私にとって忘れられない、伝えられなかった「ありがとう」があったからです。
ANA在職中の1999年のこと、羽田発札幌行の61便がハイジャックされるという事件がありました。到着するお客様の対応責任者を任されていた私は、乗客乗員全員が無事に戻ることを信じ、機長への感謝の言葉を用意していました。
しかし、機長はコックピット内で犯人ともみあいになりナイフで刺され、帰らぬ人となっていたのです。
お客様をお見送りする際、何人もの方々が口々に「機長にありがとうと伝えてください」と言ってくださいました。機長がすでに亡くなっていることをお客様は知っていて、それでも、「ありがとう」と伝えられずにはいられなかったのでしょう。それは形式的な「ありがとう」ではなく、まごころからの「ありがとう」でした。
亡くなってしまった機長に、お客様の「ありがとう」を伝えることはできません。私の用意していた「ありがとう」も同様に伝えられなかったという悔いが残り、形ではなく想いを伝えることの大切さを痛感した出来事でした。
この経験から「ありがとう」の重みを強く感じ、気持ちの伝え方を深く考えるようになりました。それは、相手の気持ちに届く「まごころからの伝え方」の本当の意味を知った体験でした。目の前の大切な人に、気持ちを添えて言葉に表すことこそが、真の人間関係を創るのだと実感したのです。そして、このことを多くの人に知っていただき、人生に活かしていただきたいと思うのです。
ANAで学んだ接客は、私の人生に大きな影響を与えました。「心で接する素晴らしさを多くの人に学んでいただき、人生に活かしていただきたい」そんな想いでいっぱいです。
私はセミナー講師の立場から、「心で感じて、行動できる社員を育てる」には、どうしたら良いのか常々考えています。
JKKの活動は、絵本で心を育み、思いやりを持った行動ができる子どもを育てるという点が、とても素晴らしいと感じています。
ネットいじめによって傷ついた子どもたちのニュースを目にするたびに、私がANA在職中に学んだ「相手の気持ちを察する力」「自分の想いを、相手に気持ちよく受け取ってもらう力」、そして「傾聴、共感できる心」の大切さを改めて思い返しています。
これらの能力は、実社会を生きる上で大きな資産となります。ネット社会を生きる次世代を担う子どもたちに、これらの力を身につけて欲しいと強く願います。それには、「心を育む」ことが欠かせません。
ネットいじめによる悲惨な事件が子どもたちの間からなくなることを願い、心よりJKKの活動を応援いたします。
(社)情報教育研究所からのお礼
プレシャスパートナー代表。ANA:全日本空輸(株)でグランドスタッフとして永年勤務されANA在職時代に学んだ接客によって、小島様が多くの人から愛されているのはANAとの出会いがあったからこそと感謝されています。ANAを退職された現在でも、愛社精神を持ち社員教育の大切さを痛感されているとのこと。その学びを社員教育の講師として多くの人に伝えられています。マリンジャンボ誕生のプロジェクトを担当された時に、多くの子供たちと直接触れ、子供たちの限りない可能性を知り、子供たちの笑顔に癒やされ、心を和ませてくれる子供たちから教えられたことは数知れずと、常に感謝の心を大切にされる謙虚な方です。
また、小島様のANAでのご活躍は、人事教育部門におかれまして全職向けのインストラクター及び、人事教育マニュアル作成に携われ、接客対応満足度調査プロジェクトリーダーを担当された際には、国内空港最下位の羽田空港を翌年5位にランクイン。接客のプロとして私たちJKKも小島様から多くの学びをいただいています。この度は応援メッセージありがとうございます。