一般社団法人 情報教育研究所(JKK)は、情報モラルの啓発活動を行っています。その土台は、子どもたちの心を育むことと考えています。私たちJKKは、皆様のご協力のもとに活動をさせて頂いております。
文字サイズ
(社)情報教育研究所 応援メッセージ
近年のネット社会の進展は目を見張るものがあります。特にスマホ(スマートフォン)の急速な普及によりSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と言われるサービス、例えば、ツイッター(Twitter)やフェイスブック(Facebook)、ライン(Line)などが世界的に多くの人に利用されているのは皆さんご承知の通りです。しかし、便利なはずのそれらのSNSが、時にはネットいじめ、ネット依存となり、ネット炎上などの原因となっています。
そして、青少年や子ども達はもちろんのこと、企業で働く人たちにも以前にも増して「情報モラルの力」が求められる時代になったと言えます。近年生じている大学生や高校生による不適切投稿は、将来の就職活動やその後の人生に必ずマイナスとなります。しかし、上手なコミュニケーションの力は社会が求めるもっとも大事なものでもあります。そうした時代で情報モラル教育に先駆的に取り組まれている情報教育研究所は、内閣府主管の青少年インターネット環境整備の趣旨に添うとともに文部科学省主催のネットキャラバン隊事業とも呼応し、絵本等の分かりやすい事例で多くの情報モラルセミナーを展開されています。長年、同じ様に情報モラル教育に取り組んでいる者として、その活動に敬意を表し、心からエールを送るものです。
内閣府 青少年ネット利用環境整備 普及啓発検討会議 委員長
安心ネットづくり促進協議会 特別会員
九州ICT教育支援協議会 会長
兵庫県立大学 客員研究員(環境人間学部)
熊本市出身。東京理科大学理学部卒業。専門は数学教育、教育ICT、情報モラル教育 東京都および熊本県にて、公立中学校教諭、熊本市教育委員会指導主事、公立中学校教頭、公立専門学校教頭を経て退職。現在、上記の公的役職の他、日本教育工学協会JAET理事、日本教育工学会JSET企画委員等の学会役職を務めている。また、昨年からは文部科学省委嘱「ネット依存対策委員会」委員にも就任。
「ガイアの夜明け」他のテレビ出演や新聞等、「子どものネット問題」における第一人者であり、県内外からの依頼で全国で講演活動を行っている。
また、月刊「心とからだの健康」H24.8月号の論文はH25年度の北里大学医学部の入学試験で小論文問題として採用されるなど、記事掲載も多数である。
桑崎剛先生を偲んで追悼の意を表します。
桑崎剛先生は2016年2月2日に急逝されました。私どもJKKは大変お世話になり、多くのご指導を賜っておりました。誠に残念です。日本の情報モラルの第一人者として、地元熊本だけではなく全国に活動の幅を広げ、ご活躍をされていた偉大な方が亡くなられたことに、多くの方々がお悔やみのこととお察しいたします。
熊本大地震は桑崎先生のお誕生日の前後に前震と本震がありました。東日本大震災の当時は、被災地の知人と連絡が取れるまで2週間も要した状況でしたが、熊本大地震の時にはLINEを通じて10分後には安否の確認だけではなく、被災地の写真も届き、様子を確認することができました。一方では「動物園からライオンが逃げ出した」「ショッピングモールが火事になった」などのデマがネット上で流布され、被災地を混乱させる事態も発生しました。
今やネットはライフラインの1つとして見過ごすことが出来ないツールと再確認しました。しかし、山積している課題もたくさんあります。桑崎先生がご存命であれば、被災地熊本の経験から情報モラルの推進にもっと、もっと貢献されたと思うと残念でなりません。
桑崎先生に多くのことをご指導いただきましたことは、今も尚私どもの中で生き続けています。そして、これから先も私たち情報モラル啓発に関わる者が、ご遺志を継ぎ、子供たちの安心安全なネット環境づくりのために活動し続けることを心に誓うしだいであります。
訃報を受けた時は信じられず、桑崎先生の携帯電話にかけたところ、ご家族に対応いただき逝去された状況を知らされました。葬儀で多くの会葬者に囲まれているお姿を拝見し、改めて先生のご功労に感謝した次第です。その後、桑崎先生のお子様たちは前向きに勉学に励まれていらっしゃいます。ご遺族への連絡を必要とされる方は、お取り次ぎさせていただくこともできます。
桑崎剛先生のご冥福をお祈りいたすと共に、ご家族の皆様が心合わせて強く生きられますようお祈りいたします。