ママありがとう

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あるお母さんから相談を受けました。

「子どもが学校へ行かなくなった」とのこと。



お話を詳しくうかがってみると
複雑な家庭環境ではありました。




私は、1冊の絵本をプレゼントしました。



その絵本がきっと
親子の会話が弾むきっかけになると期待をして・・・・



それからしばらくして、連絡がありました。
時々、学校へ行くようになったとのこと。


そして、学校へ行く時は、その絵本を持って行くとのこと。



ある日、学校の先生からお母さんに連絡が入りました。

実は、その学校では、朝読の時間のために
「家から本を持って来て、1週間は置いておく」
そんなルールになっていたそうです。

しかし、その子どもは
毎日持ち帰りをするので
先生が連絡帳に、お母さんから説得して欲しいとの旨が書かれていたそうです。



子どもと相談すると
子どもは、先生を説得して欲しいと、お母さんにお願いをしたそうです(笑)





その話を聞いた私は
もう1冊絵本をプレゼントしました。


すると、2冊を持ち帰りするようになりました。



このころには、学校へ行くようになったものの
朝遅れて行ったり、早く帰って来てしまったり・・・・・

毎日は学校へは行けない状態でした。






そして、3冊目をプレゼントしました。
毎日、毎日お母さんは、読み聞かせを続けました。


子どもと手を繋いで寝る日もあったそうです。




そうこうする内に、その子の誕生日が来ることを聞いたので
たくさんの絵本を1冊、1冊包装大きな箱に詰めて贈りました。


手紙と、お菓子を添えて・・・・・






子どもは、毎日1冊ずつ、学校から帰ってくると
包装を開いては自分で、読むことを楽しみにするようになったそうです。



多いときは、7冊も学校へ絵本を持って行ったそうです。




勿論、寝る前は
お母さんの読み聞かせは日課です。


大体、絵本は毎日5、6冊は読むそうです。


ある日、いつものように
布団の中で、絵本を読んでいると

2冊目を読み終えた時

子どもが「ママありがとう」と涙を流したとのこと。


お母さんは、一生懸命涙を堪えたそうです。

                              


                              つづく

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このページは、情報教育研究所が2010年8月24日 00:50に書いたブログ記事です。

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