2011年6月アーカイブ

授業が終わった後、「さっちゃんとなっちゃん」(浜田圭子著)を読み聞かせしました。
ここでも、体育館の空気が変わるのが分かりました。


私は、絵本の力に感謝しました。


そして、日本橋小学校に寄付させていただいた絵本を紹介しました。


子どもたちは、かもめ文庫を目にして
とても、とても喜んでくれました。


1年生,2年生の授業の後は20分間の放課でしたので
子どもたちは、かもめ文庫の前から離れませんでした。


私は、小学校に絵本を届ける度に
子どもたちが絵本と戯れる姿を目にすると目頭が熱くなりま


かもめ文庫の200冊のリストには
情報モラルに関するメッセージ性のある絵本を選書してあります。


その中から5万円分の絵本を贈らせていただいています。


情報モラルを押しつけるのではなく
子どもたちが絵本を触れ合うことで、
自然と情報モラルを感じ取ってくれる。
 

そんな気持ちになれるのです。


皆さんご自身は、絵本から何を教えられました?

 

いつ読んだのか?聞かされたのか?記憶のないお話


「傘地蔵」とか
「北風と太陽」とか
「アリとキリギリス」とか


そんなお話を大人に今も、何かの糧にしていませんか?

 

私たちJKKは「心を育む環境づくり」を大切にしています。

絵本と授業内容の紹介はこちら

nihonbashi ehonkifu.gif

 


 

小学校1年生と2年生を対象に情報モラル授業をやらせていただきました。
子どもたちがケータイを、安心安全に使えるようになるための情報モラル授業です


「低学年に情報モラルを教えるには、どうしたら良いのか?」
そんな相談を各地からいただいています。


JKKが提案させていただく低学年向けの情報モラル授業案は

     絵本を使った情報モラル授業案です。


東京は日本橋小学校の学校公開日に体育館で
1年生,2年生合同(100人超)で行いました。


子どもたちはとても楽しく勉強してくれました


1年生,2年生の情報モラル授業が終わった後
先生に言われました。「講師の先生も楽しまれてましたよね?」
誰よりも楽しかったのは、私自身だったかも知れません(笑)


今年度から、文科省の学習指導要領が変わり
小学生全学年に情報モラル授業を行うことが義務づけられました。

 

私も、3年生に向けての情報モラル授業は行っていますが
小学校1年生,2年生は初めての経験でしたので、緊張していました。


しかし、授業前に読み聞かせをしたことで、
子どもたちの空気が変わりました。


そして、「昨日の夜7時ころ何をしてましたか?」と問い掛
色々な投げかけをしながら、昨日の夜の記憶を呼び起こしたところ


「お風呂に入って子?」

       「食事をしてた子?」

            「ゲームしてた子?」

                  「習い事に行っていた子?」
と聞きながら、立ってもらいました。


仲の良い友達も家では、違うことをしていたと認識させる為です。


「給食の時間は、皆同じ時間に食べるのに、
お家では、ご飯を食べる時間が違うんだね!」

色々なパターンを繰り返しながら
「人にはそれぞれ都合がある」ことに気づいてもらいました。


そして
「お風呂に入って子に電話をした出てくれるだろうか?」

       「食事をしてた子は?」

            「ゲームしてた子は?」

                  「習い事に行っていた子は?」


習い事に行ってる子のケータイに電話したらどうだろうか?

メールなら大丈夫かな?

もし、コナンを見ていて・・・・・

もう少しで犯人が分かりそうな時に
友達から電話が掛かって来て、
電話を切ってテレビの前に行ったら


コナンが終わっていたら、どんな気持ちになる?
子どもたちに、意見を言ってもらいました。


1年生の男の子は「録画をしておく」と答えてくれました。
最近の小学生はしっかりしていますね(笑)


他にも子どもたちは、とても楽しい答えをたくさんくれました 

 

詳しい授業内容は、こちら

       日本橋小学校-014.gif

絵本寄付の心が広がる(宮崎県企業)

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博多でお会いしました宮崎県の企業さんから
JKKの活動に、ご賛同いただけました。

絵本寄付活動にも、ご協力いただけるとのことです。





少しずつですが、全国に広がりを見せています。


愛知県からスタートした絵本寄付活動も
東京、北海道、宮崎と伝わっています。


北海道の企業さんの社長さんは、
自ら読み聞かせボランティアに参加されるそうです。





私の話を聞かれて
宮崎県の社長さんが、仰ったことは





『寄付は、何か形あるものを渡す』といったイメージですが


JKKさんの絵本寄付は


     『心を寄付する』『気持ちを届ける』そんな活動ですね。




一般的に寄付行為は“寄贈品"を利用する人が
何らかの恩恵を受けるものと思っていましたが



『心を寄付する』『気持ちを届ける』ことで、

  
   その波紋が、周りの人まで響き伝わり


       皆に“気づき"を与えてくれる効果がイメージできます。





私は、JKKの想いを受け止めてくださった


この社長さんがイメージされた効果が、1人でも多くの方に届くように

「皆さんに何かの気づきがある生まれる」ようJKKスタッフは頑張ります。





 

授業で伝えたメッセージを解説したプリントを保護者向けに
そして、親子で取り組むワークシートを、宿題として持ち帰ってもらいました。

 

テーマは、“しつけ"として必須となるものです。


保護者の方なら、絶対に子どもに理解して欲しいこと。

 

その必須要素と情報モラルをリンクさせるアドバイスが
保護者向けの解説プリントに書かれています。

 

保護者に、プリントをヒントにして
我が子の体験と情報モラルをリンクさせてもらえる。


そんな宿題です!

 

学校の情報モラルの授業では、児童たちは同じことを学ぶのですが、

家庭では、それぞれ違うことを学ぶのかも知れません。


仮に違うことを学んだとしても
情報モラルに必ず必要である「心の部分」であることは間違いないはずです。

 

情報モラル授業で、子どもたちが感じたことを
家庭で親に伝え、それを聞いた親が子どもと会話をする。

 

子どもが授業で感じたメッセージを親に伝える。

 

そのメッセージとプリントにある保護者へのメッセージと
子どもの今までの『日常体験』が、親子の会話でリンクした時、

 

その子にとって、一番大切で、価値のある情報モラル授業になると思います。


情報モラルは、親子が向き合うことで子どもに伝わるのだと思います。


学校がどれだけ、頑張っても限りがあるでしょう。
親子コミュニケーションから情報モラルを積み重ねる家庭の学びが、

最愛の情報モラル授業だと思います。
 

親子コミュニケーションから情報モラルを伝える

 


小学校の全学年で情報モラル授業の依頼をいただき


  私はテーマを
 
     「親子コミュニケーション」にしました。

 

情報モラル授業案を考える時、私が心がけていることは


各家庭で、ネットに触る時間が違うことで生じる理解度の差です。

 

その為、情報モラルだけにスポットを当てると
ネットに触れる時間が短い子どもたちは、理解を示してくれません。

 

中学校で情報モラル授業を行っても
高校で行っても、家庭環境によって違いが出ることは同じでしょう。

 

 

情報モラル授業案は
ケータイやパソコンの操作を教えることではありません。


ネット利用する時の注意事項を教える必要もありますが、
子どもたちが知らない世界について、注意事項を伝えても
イメージすら出来ずに、何も得ることの出来ない授業になってしまうでしょう。

 

子どもたちそれぞれの、ネット社会での興味も違い
注意事項や、禁止事項など全てを教えようとすれば無限になってしまいます。

 

知らない世界のことを伝えるには

知っている世界とリンクをさせることだと私は考えています。

「人は関連性に納得する」

これは、情報モラル授業にかかわらず、私が説明する時のテーマでもあります。


子どもたちが、日頃経験している内容と
インターネットの世界の事例をリンクさせることで


体験をしたかのように感じてくれることでしょう!


絵本も、これに似た疑似体験を子どもたちはしているのでしょう。


今回は、ネット社会との“リンク"を、家庭の場にしたらどうだろう?

と考え、授業を行いました。

 

 

 

授業内容と絵本の紹介は こちら

nihonbashi pucchinpurin.gif 

 

 


 

ケータイ置き去り世代

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そもそも、携帯電話はビジネス用として利用されていました。


私が初めて携帯電話を持ったのは1989年でした。
当時は、まだまだ携帯電話を持っている人は少なかったです。


1997年位に無料で携帯電話が販売されるようになり
高校生の所有するケースも見られるようになりました。

その後、携帯電話の普及は加速をしました。


普及率が50%辺りからは
販売店が努力をしなくても、携帯電話を持つ人が
携帯電話を持つように周りの人に勧めることで加速したのでしょう。


相手が携帯電話を持っていないと
自分が不便であることから、周りが勧める現象が起きました。

 

当時PTAの役員の最初の会合では、
携帯電話をなるべく持って欲しいとお願いされた方もあるそうです。


1999年には「iモード」がスタートして
「携帯電話」から「ケータイ世界」の幕開けとなったのです。


写メールの誕生によって、ケータイは連絡ツールから
コミュニケーションツールと変化を遂げていきました。

 


インターネット元年と呼ばれる1996年は
YAHOOJAPANが設立された年であります。


僅か3年で検索エンジンは
パソコンからケータイへと発展をして社会に浸透して行きました。

 


最初にネットいじめの調査が行われた年が
2006年4883件とされています。


2009年2月に安心ネットづくり促進協議会が正式に発足しました。


2009年4月1日「青少年インターネット環境整備法」が施行され
「情報モラル教育」が本格的に稼働されたと言えるでしょう。

 

2008年3月までに高校を卒業した子どもたちは
情報モラル教育を学校では受ける機会が少なかったと言えます。


この世代の子どもたちの中には、
心を痛めながら、苦い経験を繰り返し、大人になったのでしょう。

 

2000年はじめころの学生は
プライベートからインターネットの世界に入りました。

それより以前の世代は、ビジネスからインターネットを利用するよになりました。

 

ここには大きな違いがあります。


ビジネスからネット利用をした世代は
情報配信も、ビジネスライクでしょうが


プライベートからネット利用した世代は
友達とのコミュニケーションなのです。

 

情報配信先が、友達である気軽さが
社会人になってからも、その感覚が抜けないまま
ビジネス社会でも、同じように発信してしまうケースがあるようです。


管理職からしたら信じられない
社内情報である守秘義務のある内容をツイッターやブログで
配信してしまう行動は、ネット利用のスタートに原因があると考えられます。


情報モラル教育を受けることの出来なかった世代を
「ケータイ置き去り世代」と私たちは呼んでいます。

 


ケータイ置き去り世代には
今からでも情報モラル教育を行っていかなければなりません。


その役目は企業が担わなければならないと思われます。
それは、企業としての危機管理でもあるからです。

 

今や、全ての企業を情報配信企業と呼んでも良い時代です。

 

ビジネスとして情報配信を行う上で最低限の知識を
ケータイ置き去り世代以上の世代を含め、社員教育として
カリキュラムに取り入れていく必要があるでしょう。


 

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