絵本寄付(かもめ文庫)の活動報告や情報モラルに関すること、JKKの講演情報など情報教育研究所(JKK)からのお知らせや更新情報をお伝えしております。
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1月16日茨城県結城市立城南小学校で
5年生94人の子供たちと一緒に情報モラルについて勉強しました。
学校の要望は「情報モラルと同時に調べ学習の注意点についても学びたい」とのこと。
そこで、インターネットでサザエさんの年齢を調べると
23歳と24歳の情報を見つかり、どちらが正しいと判断したら良いのか?
子供たちに、その判断根拠を問いかけてみました。
すると、子供たちの意見はいくつかに分かれます。
情報源の確認をする為には、どのような点に注意したら良いのか一緒に考えました。
インターネットで調べ学習をすることは、子供たちにとっても必要なスキルです。
しかし、ネット上には、正しい情報もあれば、間違った情報もあります。
ネット上にある多くの情報から、正しい情報か判断することは重要です。
「情報を収集する時」と「情報の発信をする時」、それぞれの注意事項を確認しました。
情報発信の場面では、子供たちが勘違いして喧嘩に発展してしまう
LINE会話を事例として、文字会話の誤解が生じてしまう原因について考えました。
すると、子供たちからは
「優しい言葉を使うようにする」「理由を言って断る」
「主語がないから意味が分からない」などの意見が出ました。
実際にLINEでのトラブル事例は、子供たちにとっても身近に感じたようです。
日頃学校で会話をする感覚でLINE会話をした時に
相手が「どのように受け止めるのか」「何を感じるのか」
客観的な立場から、子供たちに問いかけることで
LINEを使っていない子供も、文字会話によって誤解が生じる意味を理解してくれたようです。
LINE会話のトラブル相談は、後を絶ちません。
「言葉では伝わらない気持ちがあること」
「顔の表情や態度、声のトーンから読み取っていること」
「すぐに返事できない状況があること」
これらを体感的に受け止められる事例から
LINE会話の注意事項を、子供たち自ら気づける問いかけが大切です。
子供への問いかけ方法を工夫することで
子供たちは「受け止める側の気持ち」を考えることができます。
子供たちに具体的な禁止事項を説明するよりも
具体的なLINE会話から「どのような気持ちになるのか」子供たちに答えてもらうことで
他の子供たちからも、個々の受け止め方の意見が出てくると「自分とは違う考え方もある」
このような意外性が、子供に気づきを与え新鮮な学びになったようです。