私たちJKKは、情報モラルの啓発活動を行っています。その土台は、子どもたちの心を育むことと考えています。情報モラルを子どもたちに伝える上で、何が大切なのでしょうか?子どもたちに情報モラルを伝える上で根底となるものは「心」であると考えています。
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ケータイ・スマホ世界の危険は目に見えにくいだけにどれだけ怖いものなのか分かりづらいと思います。
子供たちがネット社会を自由に渡り歩くこと、実は大変危険なことなのです。
例えば、子供に初めて包丁を持たせる時に皮むきからやらせる親はいないでしょう。
最初はなるべく危険なことは避け、簡単な輪切りから始めさせませんか?
初めて子供にケータイ・スマホを使わせる時点で全ての機能を自由に使わせることは
初めて包丁を持つ子どもにかつらむきをさせるようなものなのです。
自転車も、補助輪を付けての練習からはじめます。
補助輪を付けずに自転車に乗れば、転んでケガをするのは容易に想像がつくからです。
インターネットでのコミュニケーションの多くは文字会話になります。
文字会話は相手の表情が見えず、誤解を招きやすくなります。
自分の考えを文字で上手く伝える力が不十分な子どもにとっては尚更のことでしょう。
最初は、お父さんやお母さんの携帯電話を使って、家族間でメールのやりとりを行い、
少しずつ練習をしてみたらどうでしょうか。
子どもは送ったメールの返事を待つことでしょう。
しかし、状況によっては返信がないこともありえます。
「メールの返事が直ぐに帰って来ないこともある」と体験的に学ぶことも大切です。
また、子供の送ったメールの内容が理解しにくい文章だった時などを利用して
文字会話の難しさや、相手の気持ちを思いやる大切さを、繰り返し伝えましょう。
子供が安心して使えるための機能は(フィルタリング・迷惑メール対策・ネット接続制限など)各社、どのようなものがあるのか把握しましょう。
料金の仕組みを、親も子も理解しましょう
例)
パケット放題に加入していても、音楽ダウンロードをする場合は情報料として別途料金が必要であること。
無料の場合は、違法サイトの可能性があります。
ケータイ・スマホを契約する前に、家庭ルールを作りましょう。
マナー・時間管理・金銭感覚・コミュニケーション・法律・責任と役割・自己防衛などの視点に立って作る必要があります。
「自分の部屋に持ち込まない」「リビング以外では使わない」等の家庭ルールを設けることによって、
などの環境を自然と生み出してくれることになります。
家庭ルールは「自分自身を守るためのもの」であることを子ども自身が納得できるまで、
親子で時間を掛けて話し合うことが大切です。
じっくりと時間を掛けてケータイの家庭ルールを子どもと一緒に作ってみて下さい。
習い事の送り迎えなどを期に、子供に携帯電話を持たせることもあるでしょう。
もし、本当に送り迎えだけの為に必要であれば
その時だけ持たせるようにして、不要な時は親が保管することにしたらどうでしょうか。
兄弟で共有するとか、親の携帯電話を使うなど本当に必要な時だけ利用することからはじめ、
練習期間を設けるようにして下さい。
また、持ち始める年齢にもよりますが、
ネット接続を利用できない設定にしたり、フィルタリングをかけたりしましょう。
そして、親子間のみの、やり取りに限定した期間を設けマナーや文字会話の練習から
はじめるようにしてみたら如何でしょうか。