ケータイ・スマホによって失われるもの

ケータイ・スマホによって失われるもの

子供に早くからケータイ・スマホを持たせると"危険"だと言われます。
確かに子供たちのケータイ・スマホ世界には危険が潜んでいます。

しかし、それ以外にも「子供とケータイ・スマホ」について目を向けなければならないことがあります。

それは、便利さに流され学ぶ機会を失ってしまうことです。

私たちが子供の頃、待ち合わせを通じて何を学んだのでしょうか?

待ち合わせ時間に友達が現れないと
「時間や場所を間違えたのではないか・・・」
「友達が事故に遭ったのではないか・・・」

そんな思いを巡らせながら、相手を思いやることを学びます。

私たち自身、携帯電話を持つようになって待ち合わせ方法が変わりました。

詳細な約束をせずに大まかな決めごとをして、
現地に着いてから携帯電話で連絡を取り合うことが当たり前になりました。

確かに便利です。

子供の段階から、携帯電話を使った待ち合わせをするようになると
大切なものを学ばないまま大人になってしまうでしょう。
そんな、いわゆるケータイ・スマホ世代の子供たちが
親になった時のことを思うと、不安を感じずにはいられません。

また、ケータイやスマホのメールを頻繁に行うことが
自問自答をする時間をなくしているとも考えられます。

1人で悩み、考える時間があってこそ、
人として成長できるのではないでしょうか。

親に叱られた後、自分で反省する時間を持たずに
友達にメールで愚痴を伝えていたら、気づきを得られるでしょうか?

ですから「携帯電話を持たせない」のではなく
携帯を持つことによって、学ぶ機会を失ってしまう可能性を親が知る必要があるのではないでしょうか?

明治維新の頃、新しい時代を受け入れなかった人々もいたことでしょう。
しかし、時代の流れには逆らうことはできないのです。

インターネットや携帯電話の普及により、
急速に情報社会が広がりつつある現在、これらを排除して生きていくことは考えにくい状況にあります。
時代の変化を受け入れ、上手に活用していくこと、それを私たち大人が子供に教えていく必要があると確信します。

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